職人について
田中建設になくてはならない存在が職人。
宮大工に加え、施工の状況に応じて、
瓦職人、佐官職人とも協働し、
社寺建築を支えています。
田中建設では、10年以上の
熟練した宮大工が複数人在籍し、
その技を次世代へと残すため、
若者の育成にも取組んでいます。
宮大工とは、社寺仏閣の建築を行なう大工の中の大工で、一人前になるまでおよそ10年かかるといわれています。
その中でも、厳しい修業を経て、選び抜かれた人だけがなれる棟梁。技術だけではなく、人間性をも大きく問われる存在で、修業を重ねてきた今も技を磨き続けています。
自身の経験と信念をもとに、若い世代の育成にも力を注ぐ姿には、大工という仕事への誇りがあふれています。
社寺仏閣など日本建築において、木に関する技術は建物の完成に直結します。木材選び、乾燥、墨付け、継手・仕口、彫刻など、すべてに高度な知識と熟練が求められます。
中でも、継手や仕口は金物を使わず木だけで組み上げる伝統工法で、経験と感覚によって最適な技が選ばれます。彫刻もまた、一刀一刀に技と時間を込める繊細な仕事。
田中建設では、こうした宮大工の匠の技を今に受け継ぎ、次世代へとつないでいます。
若手職人インタビュー
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白澤 和幸 さん 埼玉県出身 20歳
Q. 宮大工になって何年ですか?
4ヶ月です。
鹿児島の建築の専門学校を卒業して就職しました。
Q. 宮大工を志したきっかけは?
高校生の時に両親が福岡県に家を建てることになり、父からその時の大工さんとの話を聞いて、宮大工という名前を知りました。初めは、名前がかっこいいなあという印象だったと思います。
Q. 修行は厳しいですか?(特に難しかったことや苦労したことは?)
個人の仕事もありますが、現場の皆さんと協力して全体で連携して作業することがあります。臨機応変に対応するのがなかなかできず、出遅れたり、立ち止まったりしてしまい、現場の先輩方に迷惑をかけてしまうことがもどかしいなあと思います。でも、その度に教えてもらえるので日々勉強になっています。
Q. 宮大工をしていてどんなところが面白いですか?
矧木(はぎき)(腐食した部分だけを取り除いて新たな材料で補修する技法)など、部材に手作業を施すところが面白いです。また、鑿(のみ)や鉋(かんな)を手入れしている時や、手入れをしてしっかりと切れた時などは嬉しいですね。
Q. 特に、印象に残っている建物は?建設現場は?
福岡県田川郡にある英彦山神社です。入ってすぐに2日間だけ入った現場ですが、標高1200mの場所にある神社で、あたりは山々に囲まれ景色が綺麗でした。材料を運ぶにも現在は、トロッコで行きますが、当時の人々は険しい場所に相当苦労したと思います。私も帰りは歩きで1時間かけて帰ってきた印象深い現場で、棟梁はじめ、現場の皆さんの仕事は大変だったと思います。
Q. これからの目標は?どんなことに挑戦したいですか?
まずは目の前の仕事をこなせるように日々精進したいです。また、仕事ができるようになって、時間に余裕ができてきたら1級の建築大工技能士の資格が取れたらと思っています。
インタビュー 2025年8月 -

十文字 宏太 さん 福島県出身 27歳
Q. 宮大工になって何年ですか?
6年目です。佐渡島にある宮大工の育成をしている専門学校を卒業してから就職しました。
Q. 宮大工を志したきっかけは?
小学生の頃に、法隆寺の修復工事を特集した番組を見て、興味を持ったことです。釘や継手ひとつとっても、わざと屈曲させてあったり、木が動くのに合わせてピッタリとくっつくように木に合わせてあったり、細部にまで工夫が凝らしてあるのが面白いなあと感じたのを覚えています。
Q. 特に大変なことは?
材料の種類から、使い方、一つ一つの性質などを覚えることでしょうか。まだまだ勉強しないといけません。道具の手入れも、刃物を研いで切れるようにしておかないと作業が滞ることもあるので、大変ですが必須ですね。
Q. 宮大工をしていてどんなところが面白いですか?
【材料を削って、墨付けして、刻んで、仕上げる】この工程が基本の作業なのですが、加工して一つの形に作り上げるところが面白いと感じています。神社仏閣や文化財など、自分の刻んだものがこの建物の中にあると思うとすごく嬉しいですね。
Q. 印象に残っている建設現場は?
熊本県大津町にある「江藤家」という国指定重要文化財です。熊本地震の復興で行われた修復で、3年間工事に関わらせてもらいました。建物をばらして、ほぼ古い材料だけで補修し、元あった位置に建て直す。いい経験をさせてもらいました。
Q. 誇りを持っているところはどこ?
建築をやっているところはあっても、神社仏閣や文化財を修復したりできるところがそもそもあまり多くないので、他ではできないことができているところです。
Q. これからの目標は?
建築大工技能士という資格を今年とりましたが、先輩方にはまだまだ及びません。使う材料の選定から、現場で動く方々への采配、段取りなど、全体を把握する棟梁は、本当にすごいので、私もそんな棟梁のように自分の現場を持てるようになれたらいいなと思っています。
インタビュー 2025年8月

