光国寺は、2016年に起きた熊本地震で大きな被害を受け、庫裡(くり)も傷んでいたため、本堂は解体撤去されました。

復興・修復に向け、当社では本堂再建工事を一式担当させていただきました。

木造平屋建て、床面積230平米の本堂を新しく建設。宮大工に加え、瓦職人や彫刻師とも協働しながらおよそ2年の歳月をかけてつくり上げていきました。

「地震に強い建物にしてほしい」という住職の意向から頑丈な作りに設計されていました。もちろん、使う木材も厳選し、強いものを使わなくてはなりません。

光国寺を建設している時期は、丁度ウッドショックの真只中で、外材(外国から輸入した木材)は高騰し続けていました。

日本は、木材の約6割を輸入に頼っているため、住宅の柱や梁に使う木材の不足が深刻化し、住宅の建築費用も上がっていた頃です。

お寺や神社仏閣は、特に大径木(直径が30cm以上の大きな丸太)を必要とするため、木材調達にも困難を極めました。

しかし、外材に頼らず、どうにか内地材(国内の木材)で揃えられないか検討し、当社が持っているネットワークを通じて材木を揃えることができました。

 

 

本堂の基本的な柱となる柱は檜。虹梁(こうりょう)は、欅。破風板(はふいた)は霧島杉を使っています。霧島杉に関しては、偶然にも丸々1本見つかり調達することができました。

虹梁(こうりょう)屋根の荷重を支える構造的な役割を持ちながら、両端には彫刻が施される虹のようにやや上方に弓なりに反りを持たせた梁の一種

破風板(はふいた)屋根の妻側(山形になっている端の部分)に取り付けられる板状の部材

 

 

 

 

 

 

 

ひとつひとつ建設していくことはもちろんですが、材木を見極め、調達し、木の特性をわかった上で木材を切り出すことも私たちが大切にしている技術です。

光国寺の再建に貢献できたことを嬉しく思うと同時に、これからの木材業界の変化やあり方も垣間見えた建築でした。

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