社寺仏閣の建築

社寺仏閣は、我が国の木造建築の中で最も歴史が深く、
高度な建築技術、そして建築美を有しています。

当社では、およそ100年前から宮大工として社寺仏閣の建築に携わっておりますが、改修や修復、移転などで、現存する社寺仏閣を目の当たりにするたびに、その技術の奥の深さに驚かされます。そして同時に、先人たちの知恵と努力が、現代の建築技術にも活かされていることを思い知らされます。

そもそも、社寺仏閣には全く同じものは一つもありません。

地域や建てられた年代によって、材料も工法もさまざまですし、当時の宮大工一人ひとりのオリジナリティが、その建物の随所に残されています。そしてそれが、時代を経て宮大工の腕から腕へと伝え継がれてきたのです。

近年、宮大工が減少していると言われていますが、
それはすなわち、古の建築技術を伝承する者が少なく
なっているということを意味します。

現代においてさえ、いえ、現代だからこそ必要であると感じるこの技術を、私たちは伝え残していかなければなりません。

建造工程

企 画

1. 準備委員会の設立
社寺見学会・研究会(構造・木材・瓦等)
基本計画案の作成
概算予算の作成
2. 建設委員会の設立
委員長・会計などの役割決定
趣意書の作成
予算計画(建築・外構・式典・神・仏・什器費等)
事業計画

※募財金額・期間・方法の決定及び説明会の開催

設 計

1. 設計依頼先の決定
社寺専門設計会社、もしくは経験豊富な設計会社
設計・施工の一括発注の検討
2. 工法の決定
※木材建築の場合
国産材と外材のどちらを使用するのか(適材適所)
木材の節の評価
木材の寿命(数百年 比較的長い 安価)
木材の乾燥期間(1年以上 できるだけ長く)
※鉄筋コンクリート建築の場合
鉄筋コンクリートの寿命(75年程度)
耐火・耐風性能にすぐれている
※鉄骨建築の場合
鉄骨の寿命(60年程度 錆の影響を受けやすい)
工期短縮、安価

施 工

1. 業者選定
社寺専門業者、もしくは経歴・評判の良い業者
業者を選定し数社にしぼる
※特名・見積合わせ・入札契約
※請負契約・支払い・条件の確認
2. 着工時期
募財の1/3~1/2が集まり次第、着工。竣工から逆算して、着工時期を決める
木材の乾燥期間(最低1年以上)を考慮しておく
※乾燥1年以上、工事1年半以上(竣工まで最低2年半以上)
3. 着工・竣工・引渡し
地鎮祭、上棟式・工事定例会議
※仕上げなどの決定※追加、変更の打ち合わせ
落慶法要  ※事業収支報告